だいとう地域塾 だいとう妖怪ウォッチング 〜妖怪図鑑をつくろう〜
アクロス&歴史民俗資料館共催
だいとう地域塾「だいとう妖怪ウォッチング〜妖怪図鑑をつくろう〜」を開催しました。
今回ピックアップしたのは「恩智川の小豆洗い」!
むかし、恩智川の川筋の所々に洗い場があったそうです。
洗い場で洗濯をしていると、どこからとなく「サラサラッ、サラサラッ」という音が聞えて来る。この正体不明の音が小豆を洗うような音だったことから、いつしかこれは「小豆洗いの仕業だ」となりました。子どもが遅くまで遊んでいると「小豆洗いにさらわれる」と脅かされ、大人も夜はそのあたりを通らなくなった・・・という昔話を聞いたあと、実際に恩智川に小豆洗いの形跡を探しに行きました。
昔の恩智川の写真と、いまの様子を見比べながら、小豆洗いに思いを馳せます。それは、昔のだいとうの人の暮らし、生活が浮かび上がってくる体験でした。不思議でおもしろい妖怪という存在。
小豆は、あんこやお赤飯になる当時としてはご馳走、めったに食べられない非日常の食べ物でした。その小豆を洗う音がどこからともなく聞こえて来るというのは、とても不気味で、そのことから畏れられたでは・・・という学芸員の解説をきいて、付き添いの大人からも「へぇ〜」と声が漏れます。
アクロスに帰ってきてからは、小豆洗いのワークショップ。歴民の「ふるい」という道具を使って小豆を洗います。その音を聞きながら、だれも見たことがない小豆洗いの姿を想像し、それを絵に描いていきます。
さて、みんなが想像して描いた小豆洗いの正体は、どんな姿になったのでしょうか。10月3日〜10日の間、アクロス1Fギャラリーで展示しますので、お楽しみに!
参加者の声
- 大東にも妖怪にゆかりのある場所があってびっくりしました。また通りかかった時、立ち止まってみたいと思います。
- 子供(孫)が興味を持っていたので、大変楽しそうでよかった。
- 子供のつきそいで行ったけど、おもしろかったです。
- 「妖怪」「大東歴史」「大人と子供」のコラボがうまくいった例だと思います。小豆あらいの絵、子供たちの発想に大変おどろかされました。能力・才能を引き出すすばらしい取り組みだと思います。